企業法務

2013年8月23日 金曜日

債権回収のノウハウ

 いうまでもなく、会社が利益をあげて成長していくためには、まず営業活動により売上をあげることが不可欠です。しかし、いくら売上をあげることができてもこれを回収できなければ意味がありません。
昨年来、経済に回復の兆しがみられ、倒産件数は減少傾向にありますが、まだまだ中小企業をとりまく経済環境は厳しく、当事務所にも取引先の代金不払い、個人間の金銭問題など、債権回収をめぐるご相談が多く寄せられております。
 ひとくちに債権回収といいましても、取引の時間的経過、取引内容、相手方の状況などにより、執るべき手段は様々です。取引相手に関する調査、契約書の作成、人的・物的担保の設定など予防的手段が重要な場面もあれば、取引後の債権管理にケアしなければならない場面もあり、また、実際に不払いが発生した場合には、取引先に対する支払交渉、担保の実行、債権保全、訴訟手続き、強制執行などの手段が考えられます。
 そして、債権回収を実現するためには、各々の場面に応じた手段をとることが何より重要です。とりわけ状況が刻々と変化する経済活動においては、時機を逃さす適切な手段を執ることが不可欠で、時間が経過するほど、相手方の資産の散逸などによりとりうる手段の選択肢が限られてしまうのが通常です。当事務所にご相談いただいたお客様の中にも「もう少し早く相談に来ていただければ」という事例は少なくありません。
そのような事態を避けるためにも、債権回収に不安を感じることがありましたら、できるだけ早い段階で専門家にご相談されることをお勧めいたします。

投稿者 岡田・沼法律事務所

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